Spiral approach と名付けたこの建築は二重螺旋の空間構造としています。
内部空間と外部空間が絡み合うことで様々な風景の展開を生み出します。
パタレイ監獄を含めた多様な動線を引き込み、そして拡散させるような施設を目指しました。
螺旋を上がるうちに異なるレベルでの風景を見ることができ、パタレイ監獄との新しい関係性を生み出すとともに、都市全域を見渡すことができ街の灯台のようにシンボリックに佇みます。
パタレイ監獄とは、敢えて対比する建築形態とし、繰り返される負の連鎖を断ち切るように、螺旋の最頂部はフィンランド湾に向けられています。
沿岸には、幾何学形態の広場を設けました。曲面が多い既存建築物に対して対比する形態をとっています。過去を見つめ、未来に向けた意思を示すように先端は鋭く海岸から迫り出しています。
中庭部分に設けた屋根は無数の細い柱に支えられるようにガラス屋根を設けています。
DATE
所在地 | エストニア |
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用途 | 商業施設+ホテル |
構造 | SRC造 |
延床面積 | 20000㎡ |
階数 | 地上4階地下2階 |